太陽コロナがなぜ100万度にまで加熱されているのだろうか?また太陽風と呼ばれるプラズマ流が太陽から流れ出ているのはなぜなのか?この二つの疑問に答え、さらには太陽以外の恒星からのプラズマ流をも予言するために、太陽大気を模擬する数値実験を行った。実験の結果、計算機上で太陽コロナや太陽風を再現することに成功した。実験結果を解析したところ、衝撃波や乱流によって大気が加熱され、その圧力で太陽風が駆動されていることが判明した。これによって、同様な機構がプラズマ流を駆動しているであろう他の恒星へ応用する際の基礎的な理論を構築することができた。
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