高エネルギー重イオン衝突を用いて、チャームバリオン測定を通じたダイクォーク構造の探索を行った。新しいデータの取得、および新旧データの解析の二つの軸をもって研究をすすめた。データの取得に関しては、タイムプロジェクションチェンバーの運用を行った。解析に関しては、Run-1の陽子陽子衝突データ、Run-2の鉛鉛衝突データの解析を行った。陽子陽子衝突では、既存の理論モデルはチャームバリオンの収量を過小評価することを見出した。鉛鉛衝突では、ハドロン崩壊モードを用いて解析し、その解析が十分に可能であることを確認した。
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