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2018 年度 研究成果報告書

余剰中性子によるクラスター構造安定化機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15K17662
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関松江工業高等専門学校

研究代表者

須原 唯広  松江工業高等専門学校, 数理科学科, 講師 (10708407)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード核構造 / クラスター構造 / 分子動力学
研究成果の概要

余剰中性子が存在するゆえに安定化するクラスター構造の代表例として、14Cにおけるリニアチェイン構造を以前の研究において予言した。これの存在を実験グループとの共同研究により確認した。反応を通して構造を実証するための手法を研究し、αクラスターの空間的な発達の程度を見るためにはα移行反応が有用であることを複数の系で示した。また、現実的核力を用いて原子核構造の研究を行うための理論模型を開発、改良し、それの有用性を確認した。

自由記述の分野

原子核理論

研究成果の学術的意義や社会的意義

余剰中性子によって安定化するクラスター構造が実証されたことは重要な学術的意義を持つ。特にそれが半世紀以上に渡って研究されてきたリニアチェイン構造であったことは原子核物理分野へのインパクトは大きかったと評価できる。我々の研究によって発展した様々な理論模型や実験データと構造の情報を結びつけるための手法は、今後原子核構造の理解を進展させていく上で、非常に有用である。特にαクラスター構造の空間的な発達の程度がα移行反応の断面積から直接理解できる可能性を示したことは、クラスター構造研究で得た知見を実証するための方法を新たに与えたと評価できる。

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公開日: 2020-03-30  

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