本研究では、パルスミューオンビームを用いた基礎物理の精密測定実験における、ビームモニター検出器の開発を行った。検出器は太さ100μmのシンチレーションファイバーを精密に配列し、極めて少ない物質量を達成している。これにより、検出器によるビームのエネルギー損失や散乱を抑えることが可能となっている。開発したビームモニター検出器はJ-PARC MUSE Dラインのミューオンビームを利用して性能評価を行い、十分な信号量が得られることを確認し、ビームプロファイルの測定に成功した。また、J-PARC MUSEで進めているMuSEUM実験に組み込み、ミューオニウム超微細構造の測定にも貢献した。
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