ブラックホール降着流のグローバル一般相対論的磁気流体シミュレーションを行った。降着円盤内部で磁気回転不安定性による線形成長理論同程度の成長時間の磁場増幅と磁気散逸による磁場減衰が繰り返し、それに伴い円盤鉛直方向にアルヴェン波が放出された。その一部は相対論的アルフヴェン波としてジェット中を伝播し電磁波となりうる。この波によってEbisuzaki & Tajima(2014)で議論された最高エネルギー宇宙線加速やブレーザーでのガンマ放射の源となる比熱的高速電子の加速が可能であり、シミュレーションで見られたアルフヴェン波のフレアの時間スケールは観測されたブレーザーのフレアの時間スケールを再現する。
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