研究課題/領域番号 |
15K17712
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 一般財団法人総合科学研究機構(総合科学研究センター(総合科学研究室)及び中性子科学センター(研究開発 |
研究代表者 |
石角 元志 一般財団法人総合科学研究機構(総合科学研究センター(総合科学研究室)及び中性子科学センター(研究開発, 中性子科学センター, 技師 (90513127)
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研究協力者 |
竹下 直
舟越 賢一
藤久 裕司
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 水銀系銅酸化物高温超伝導体 / 高圧下電気抵抗測定 / 高圧下X線回折実験 / 高圧下構造解析 |
研究成果の概要 |
銅酸化物高温超伝導体の中でも単位胞にCuO2面を一枚持つ物質で最高のTc(超伝導転移温度)を持つ水銀系銅酸化物HgBa2CuO4+d(Hg1201)をターゲット物質として、高圧下における輸送現象測定とX線回折実験を行い、Tcの上昇と結構構造パラメータの相関を調べた。最適ドーピングでTc=94-96 Kを持つHg1201と、参照物質(La,Sr)2CuO4(Tc=38 K)で実験を行った。加圧と共に軸長は短くなっていく。一方、Tcは8GPa付近で飽和する傾向が見られたが両者が大きく相関するような振る舞いは見られなかった。
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自由記述の分野 |
高温超伝導
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
銅酸化物は現存する超伝導体の中では常圧下において最も高いTcを持つ物質系である。Hg系は銅酸化物の中でも最高のTcを持ちながら高圧下でTcと正の圧力効果を持つことが知られている。本研究では単位胞にCuO2面を一枚持つ中で最もTcの高いHg1201(Tc=96K)の高圧下におけるTcと相関する結晶構造因子を調べた。構造パラメータ(軸長など)は加圧と共に減少し、ゼロ電気抵抗から見たTcとは相関していないようである。高圧下の構造とTcに関する情報が得られた。
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