エマルションを用いて,Belousov-Zhabotinsky(BZ)反応のサイズ依存性について調べた.エマルション中に局在化したBZ反応は,その体積に大きく影響を受けていた.例えば,マロン酸の初期濃度が高くなるにつれて,反応が起こる最小のエマルションサイズは小さくなった.更に,振動周期もエマルションサイズに依存していることが分かった.続いて,BZ反応液中でのリポソームの安定性を調べた.DMPCで作製したリポソームは酸性液中で割れたが,DSPE-PEGを加えたリポソームはpH 1~2の液中でも安定して存在できることが分かった.
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