本研究では、第一原理分子動力学法に基づく計算機シミュレーションを用いて、超高圧下における液体金属、液体半導体の性質を微視的な視点から明らかにした。典型的な液体金属であり、等方的な構造を持つ液体ナトリウムも数百GPaという超高圧下では新しい異方的な構造を持つことが明らかとなった。また、半導体的な性質を示す液体ヒ素の中距離構造を局所構造の相関から説明することに成功した。高圧下になると、その局所構造が壊れ、金属化が起こることも明らかとなった。 さらに本研究によって得られた知見を地球科学的に重要なメルトの輸送特性解明に応用した。
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