研究課題
若手研究(B)
コロイド分散系とは粒径数十ナノメートルから数ミクロの微粒子を液体に分散させたものである。一つずつの粒子を光学顕微鏡で視認、動的構造変化等を直接観察することができる。しかし粒子が球体の場合は流体の流れに最も敏感な回転運動が見えない。本研究は蛍光色素プロファイルのみ非対称な球状コロイド粒子の合成と応用を目的とした。計画で提案したプラスチック素材では実現できなかったが、シラン化合物の一種を用いて表面下に局在する小さな別色・同素材の核を持つ粒子の合成に成功した。高体積分率の分散液中でも共焦点顕微鏡を用いてコロイドの回転熱運動が視認可能となり、ミクロスケールの剪断流計測への応用等も期待される。
ソフトマター物理学