研究課題
若手研究(B)
コレステリック液晶によって形成される微小な球(Ch液晶滴)が液体溶媒中に分散した系において、温度勾配を印加すると回転運動が誘起される。この現象の機構を、実験的に解析した。その結果、Ch液晶滴が温度勾配印加方向と平行な方向にらせん構造を有しているときに効果的に回転が生じること、および温度勾配印加時には滴内部に対流が生じていることが判明した。以上の結果は、上記の回転運動は物質流がCh液晶滴のらせん構造を通り抜けるときに生じるという、プロペラに類似の機構によって起こっている、ということを示唆する。
液晶