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2016 年度 実施状況報告書

雲仙普賢岳溶岩ドームの地すべり的運動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K17751
研究機関九州大学

研究代表者

相澤 広記  九州大学, 理学研究院, 准教授 (50526689)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード地すべり / 山体崩壊 / GPS / 比抵抗
研究実績の概要

本研究は噴火停止以降20年に渡って定常的に地すべり的運動が生じている雲仙平成新山溶岩ドームにおいて、GNSS繰り返し観測と、電磁気的な構造調査を行い、地すべり的運動の位置とそのメカニズムを解明することを目的としている。(1)変形は地すべりである。(2)溶岩ドーム内部の熱水変質帯の上面がすべり面である、さらに、熱水変質帯が粘土化し低浸透率なため、その上面に地下水が集中し、そこで間隙水圧が高まり、地すべり面になっているという作業仮説を設定する。熱水変質帯の広がりを電磁気観測により、地すべり的運動をGNSS繰り返し観測により明らかにし作業仮説を検証する。
研究は進展していない。本年度は4月にGNSS繰り返し観測を行う用意を整え、観測を4月20日ごろから開始する予定であった。しかし4月14日、16日に発生した熊本地震のため観測を見合わせた。雲仙溶岩ドーム、眉山とも熊本地震に伴い小規模の崩壊が発生し、安全に調査を行うことが出来ないと判断したためである。また、昨年度導入した4台を含むGNSS測定機、さらに比抵抗構造を推定するための広帯域MT観測装置を熊本地震震源域周辺での臨時観測に使用したため、まとまって観測を行うことが出来なかった。以上の理由から本年度は観測を行うことができず、本研究期間を1年延長し対応することとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

H27年度末に導入した4台のGNSS測定器のテストを行ったが、熊本地震発生に伴う安全上の理由のため実際の観測は行わなかった。

今後の研究の推進方策

2017年4~5月に平成新山溶岩ドームの山麓部で比抵抗構造推定のためのMT観測を行う。GNSS繰り返し観測は2017年6月以降に実施する。

次年度使用額が生じた理由

熊本地震の発生により予定していた全ての観測を見合わせたため。

次年度使用額の使用計画

申請者の島原から福岡への勤務地変更にたった。そのため主に調査に関わる旅費として使用する。

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公開日: 2018-01-16  

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