マグマだまりで繰り返される加熱・冷却による内部の熱・組成進化の解明において、問題となるのがマッシュと呼ばれる結晶に富む層の挙動である。本研究ではマッシュを粒子と高粘性流体とした3次元数値シミュレーションを実施した。その結果、下部から貫入する流体が、上部のメルトよりも密度が十分に大きい場合に、流体境界で結晶粒子がトラップされて結晶に富む層が動的に形成されて、それが一挙に崩落することが分かった。またシミュレーションを実験や天然と比較可能にするために、粒子計算の大規模並列化にも取り組み、新しい動的負荷分散技術を開発することに成功した。
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