今後の研究の推進方策 |
火成メリライトの探索と分析 昨年度,Allende隕石を購入し,新たに火成メリライト候補CAIを探している.候補CAIが見つかり次第,電子顕微鏡観察およびSIMS分析を行う.SIMS分析に関しては,当研究室のメンバーで発表した,Noriyuki Kawasaki, Shoichi Itoh, Naoya Sakamoto, Hisayoshi Yurimoto (2017) Chronological study of oxygen isotope composition for the solar protoplanetary disk recorded in a fluffy Type A CAI from Vigarano. Geochimica et Cosmochimica Acta 201, 83-102. doi: 10.1016/j.gca.2015.12.031が本研究で行うAl-Mg同位体分析とほぼ同じ分析条件のため,Kawasaki et al. (2017)を参照して分析を行う予定である. 希ガス質量分析装置の復旧 今年度中の復旧は現在の状況を鑑みると不可能なので,他研究室の希ガス質量分析装置を使用させていただいて分析を行う予定である.微量希ガス同位体を分析できる質量分析装置として,九州大学大学院理学研究院の岡崎隆司助教の管理している装置を使用する予定である.岡崎研究室の希ガス質量分析装置は,イトカワ粒子(50 μm以下)の微粒子の希ガス同位体分析にも成功しているので,1μg(粒形~100 μm)程度の分析は十分可能な装置である.
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