研究課題/領域番号 |
15K17820
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
添田 貴宏 金沢大学, 物質化学系, 准教授 (10506819)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | イソシアニド / 多成分反応 / 複素環 / 触媒的不斉反応 |
研究実績の概要 |
複素環化合物は天然有機化合物から合成医薬品,農薬など多岐にわたる物質に内包される骨格で,その高効率的な合成法の開発は重要な課題である。従来の複素環化合物合成においては,金属触媒を用いるなど,環境調和型の化学反応とは言いがたく,廃棄物が少なく,高効率的な手法の開発が望まれている。本研究ではイソシアニドの革新的付加-捕捉手法の開拓というコンセプトに基づき,イソシアニドの付加反応を基盤とする新規複素環化合物の高効率的合成反応の開発を目的とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1)イソシアニド,イソシアネート,ニトリルイミンを用いた新規多成分反応の開発に成功し,対応する1,2,4-triazinedione誘導体を高効率的に合成することができた。 2)分子内にチオールを有するアルデヒドとイソシアニドとの[4+1]付加環化反応を開発し,ベンゾチオフェノン誘導体を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
光学活性なボリン酸触媒の創成と不斉Passerini型反応への展開 や、立体選択的O-silylative Passerini反応の開発については、現在開発が滞っているため、早急に取り組む予定である。
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