研究成果の概要 |
本研究では、二環性骨格の2つの特性(構造剛直性と骨格変換)を活用した新規な機能性化合物を合成、物性を調査した。 1)二環性部位が[2.2.1]型(ノルボルナジエン,NBD)であるピンセット型分子の合成に成功、C60,C70との包摂挙動を明らかとした。 2)ベンゾ縮環の個数を2(2異性体とも),3,4個と増やしたベンゾポルフィリン積層型希土類金属錯体の合成を達成した。中程度であった収率もすべて70%以上、良いものでは90%以上に向上することが出来た。得られた金属錯体の構造はX線結晶構造解析によって決定した。
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