超重元素ラザホージウム(Rf)の有機配位子との錯形成の調査に向けて、同族元素ジルコニウム(Zr)およびハフニウム(Hf)のキレート剤を用いた溶媒抽出実験を行った。いくつかの抽出剤から比較的反応の速い2-フロイルトリフルオロアセトン(HFTA)を選択し、抽出機構の調査を行ったところ4価金属イオンと4分子のHFTAとのキレート錯体が抽出されていることが示唆された。また、迅速溶媒抽出装置を使用して45℃においてZr、Hfの抽出を行ったところ、平衡到達まで30秒程度で実験可能であることがわかり、本抽出系により半減期1分程度であるRfの有機配位子との錯形成の調査が可能であることが示された。
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