担持合金ナノ粒子の触媒特性を原子・分子レベルで解明することは、新規高性能触媒を設計するための基礎となる重要な研究課題の一つである。担持合金ナノ粒子の触媒活性は、合金ナノ粒子の粒径・内部構造・電子状態、金属ナノ粒子と担体の相互作用、担体の表面構造など、多くの要因が絡み合って創出される。このような現象を原子レベルで理解するには、原子レベルで構造が既知である単結晶表面上に、触媒の活性点構造をモデル化することが有効である。本研究では、配位不飽和Tiが配列し、触媒担体表面として期待されるTiO2(110)-1x2表面構造をサブÅの分解能で明らかとした。また、TiO2の新しい欠陥構造も明らかとした。
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