研究課題
若手研究(B)
金属触媒によるビナフトールの8位の官能基化は可能であったが、分子内のヒドロキシ基との反応が非常に速く、環化生成物であるペリキサンテノキサンテン(PXX)が優先的に得られてくることが分かった。PXXの実用的な合成法はこれまでになく、環化反応の検討を重点的に行った。その結果、空気中の酸素を再酸化に利用することに成功し、効率的に誘導体合成が可能となった。電気化学測定により、PXX誘導体が高いラジカルカチオン安定性を有することを明らかにした。
有機合成化学