ネットワーク高分子合成における最大の問題点は、形成されるネットワークが不均一となる点である。本研究では、有機配位子と金属イオンからなる多孔性配位高分子(MOF)を用いて、その有機配位子に反応性官能基を導入し、MOF形成後にMOF内部に架橋剤を導入し、有機配位子を繋ぐ架橋反応を施した後に脱金属イオン反応を行なう結晶架橋法を利用し、①MOFのエピタキシャル結晶成長を利用した多面体中空ネットワーク高分子、②ピラードレイヤー型MOFを用いた可逆的異方変形ネットワーク高分子、③多面体ネットワーク高分子を鋳型とした無機塩の形状制御、などを達成した。
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