カーボンナノドット (CND) の発光挙動を制御することで、"on-off-on" 型の応答機構を示す発光検出系の構築に取り組んだ。CND はアミノ酸類を原料として、電気炉熱分解法によって合成した。酸化性の強い無機イオン類の共存によって、CND の発光強度が低下することが明らかとなった。次亜塩素酸イオンと過マンガン酸イオンによって CND は不可逆的に酸化され、消光することが分かった。重クロム酸イオンが内部フィルター効果によって、CND の発光挙動を可逆的に消光させることが確かめられたことから、還元剤と併用することで可逆的な "on-off" 発光強度制御に適用可能であることが示唆された。
|