動的に表面物性や構造を制御できる2次元ナノ構造体の創製とタンパク質分離への応用を目指し、表面開始リビングラジカル重合によりN-isopropylacrylamideと金属配位性モノマーから成るコポリマーを層状ペロブスカイトの層間表面に修飾した後、その層構造を剥離させることで温度応答性ナノシートを合成した。このナノシートを用い、温度変化に伴う相転移挙動や金属イオン配位性、固定化金属イオンへのタンパク質のアクセス性制御を評価した。得られた試料の温度応答特性や金属イオン配位性は示されたが、タンパク質吸着実験については再現性のある結果が得られなかった。
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