微細構造の幅広い制御を目的として、さまざまな出発組成を用いた多孔体作製を幅広い条件で試みた。特にベーマイトナノファイバーを核・シルセスキオキサンを殻としたコア―シェル型構造をもつモノリス型多孔体の作製に注力し、簡易な反応で柔軟な力学特性をもつ構造体が得られることがわかった。この材料は今後、特殊用途における断熱材や樹脂との複合化による軽量材料のベースに用いることができると考えられる。また、この研究に用いたベーマイトナノファイバーを利用して、新しい超低密度透明多孔体の作製に成功した。本研究で得られた成果は未来の複合材料開発に繋がることが期待できる。
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