本研究では昆虫の外骨格を形成する高弾性タンパク質である「レジリン」をモデルとした人工ポリペプチドの創製に取り組んだ。遺伝子工学的手法により、レジリンの代表的な繰り返しアミノ酸配列が8~32回繰り返される人工ポリペプチドを大腸菌に過剰生産させることに成功した。さらに、各々の繰り返しアミノ酸配列が連結したブロック共重合体状のハイブリッドポリペプチドを得ることにも成功した。これらのレジリン模倣ポリペプチドはHisタグタンパク質としてアフィニティーカラムで回収できることを確認し、その分離精製条件を確立した。
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