Na3Zr2Si2PO12は、ナトリウム金属に対して化学的に安定であり、負極として使用可能であるが、固体電解質に粒界が多く存在すると、充放電中に粒界で金属が析出し、電圧が不安定になることが分かった。正極については、La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8O3とNa3Zr2Si2PO12との反応性を検討したところ、800℃でXRDパターンから位相が観測され、両者が反応することが分かった。理想的な全固体電池の界面構築を狙って、Na2.6V1.6Zr0.4(PO4)3の単一材料で全固体電池を作製した。25℃で充放電試験を行ったところ、電極と電解質間の界面抵抗が無視できるほど小さいことが確認された。
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