本研究は,円筒プランジ研削において(1)工作物の熱変形,(2)工作物の切残し の2点を研削中にシミュレーション解析し,工作機械にフィードバックすることで定寸装置がなくとも,研削中に寸法生成量を正確に予測できる知能化システムの開発を目的としている.本研究の結果,工作物の熱変形が半径で数μm生じる場合においても,目標とする寸法との誤差を半径で0.5μm以下に抑制できることを確認した.同時に,工作物系の弾性変形切り残し量を1μm程度の精度で予測できることを確認した.さらに本研究を応用して,長尺工作物の円筒研削や高アスペクト比を有する内面研削における工作物の形状精度を改善できる手法を考案した.
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