研究課題/領域番号 |
15K17960
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
砂見 雄太 東海大学, 工学部, 講師 (10709702)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ウェブハンドリング / 画像処理 / トライボロジー / 制御 / プラスチックフィルム |
研究実績の概要 |
本研究課題では、プラスチックフィルムのようなフレキシブル素材に印刷技術を用いて半導体、電池、センサなどを創成するプリンティッド・エレクトロニクス技術(PE技術)と上記製品を大量に製造するためのウェブハンドリング技術(ロール・ツー・ロール方式とも言う)を融合させたロール・ツー・ロール PEの実現を目指すべく、技術画像識技術を応用して搬送中のフィルムの蛇行運動や折れしわ、スリップなどの不具合を観測し、それらを防止することが可能なシステムを構築する。さらに、構築した搬送システムにインクジェット印刷機を搭載し、ロール・ツー・ロールPE技術の研究を実施することを目的としている。2015年度は、搬送中のフィルム上に生じる微小なしわを画像解析により認識し,それらの情報を処理してアクチュエータと連動させることでフィルム上に生じるわずかなしわを自動で防止可能なシステムを開発した。 今後は、上記システムに印刷装置を設置して、搬送中のフィルムに電子回路を印刷することを予定している。また、搬送精度と配線パターニングの関係についても明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度に予定していた搬送中のフィルム上に生じるトラフを画像認識技術により観測し、トラフの角度情報をフィードバック制御し、トラフと折れしわの発生原因となる隣接するローラ間のミスアライメントをしわを生じない適切な状態に自動修正するシステムについては確立することができた。また、得られた成果は学会でも発表しており、現在学術雑誌への投稿を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、微小しわの自動防止システムに印刷装置を設置して、搬送中のフィルムに電子回路を印刷することを予定している。現在、印刷装置の予備実験には着手している。また、搬送精度と配線パターニングの関係についても明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
購入予定であった装置が当初予定していた価格より安価であったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度に購入予定の消耗品に使用する計画である。
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