蓄熱型の吸収式冷凍システムを開発し,現状では利用が困難な条件にある低質の未利用熱を有効に活用することを目指す研究である.蒸発器内で氷スラリーを生成するという,独自の手法を用いた製氷システムを実用化するための基礎的検討を行った.吸収・吸着冷凍サイクルの評価と氷スラリーの安定輸送の方法について検討した.検討の結果,本システムの有用性を確認し,システムの性能を最大化する運転条件について明らかにした.また,氷スラリーを安定的に輸送・貯蔵するため,氷スラリーの流動観察実験を行い,管閉塞の発生要因を明らかにした.
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