研究課題
若手研究(B)
超音波パルスを用いて容器の外から内部液体の粘度を推定する手法の研究,開発を行った.パルスはその透過経路と液体の物性に基づく減衰を受け,周波数成分が変化する.これを利用して,送受信パルスの違いから粘度を同定する.実験,波動伝播シミュレーション,波動方程式の解析的考察から,粘度300~1200 mPasの鉱油では誤差25%以内でこれを同定できた.提案手法では液体試料に直接触れないため,密封容器内や管内の液体も測定でき,潤滑油の評価や医薬品,食品の検査などに広く応用できると期待される.
機械工学