現在の自動車産業では近距離移動の手段として超小型車両の需要が高まっている。超小型車両は小型軽量であるため振動が乗り心地に及ぼす影響は大きく、乗員の不快感は増大する。この問題を解決するため、著者らはこれまでに超小型電気自動車に搭載可能なアクティブシートサスペンションを提案している。一方、車両の乗り心地を向上させるためには、座面の振動加速度を小さくすることに加えて、運転者の気分や心理状態に基づいて振動を制御する必要がある。本研究では走行実験を行い、生理学的、心理的情報を評価することにより、乗り心地に及ぼす上下振動の影響を調べた。
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