本研究では、電磁誘導方式の非接触給電技術の最適設計計算手法の開発を目指した。この技術は小電力の家電製品から電気自動車に至るまで幅広い用途が考えられ、周波数の範囲も広い。検討は周波数帯域を数十kHz帯、数百kHz帯、数MHz帯に分けて行った。いずれの周波数帯においても、送・受電装置のメインとなるコイルのインダクタンスと抵抗の計算には有限要素法、FDTD法や理論計算を用い、回路計算はルンゲ・クッタ法を用いた。 本研究の成果として、いずれの周波数帯においても実験結果とよく一致する計算結果が得られ、目的である送・受電コイル間距離を100mmとした場合に電力伝送効率が90%以上となる設計に成功した。
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