実験と数値解析の両面から検討を行い、CFRP構造体について金属製構造体と同等の電磁界特性となる条件および異なる電磁界特性となる条件を明らかにした。全金属製構造と底面以外の5面がCFRP積層板とした場合の電磁界エネルギー(構造体Q値)を6 GHzまでの周波数帯において詳細評価した。CFRP積層板構造とした場合、2.5 GHz以下では金属製構造体内部の電磁界特性とほぼ同等であることを確認した。内部に電磁界損失媒体が存在しない場合、2.5 GHzを超えるとQ値はCFRP積層板の面積に比例して減少するが、人体ファントム等の電磁界損失媒体が存在する場合は、材料の違いによる影響はほぼ観測されなかった。
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