通信中に生じるデータの誤りを訂正するための誤り訂正符号は今日において広く用いられており、高速大容量な通信システムの実現のために伝送速度・処理効率の高い誤り訂正符号が必要とされている。本研究では誤り訂正符号の設計法として、ハッシュ関数にもとづいた誤り訂正符号の設計法とその性能を向上させる手法を提案した。提案手法では、符号語の重み分布を用いることで誤り率を評価可能であることを示し、また、ハッシュ関数の状態数を削減することで確率的に最適な最尤復号法の適用が可能であることを明らかにし、これらの成果について国内研究会5件, 国際会議1件の報告を行った。
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