亜硝酸リチウムを用いて補修したコンクリート供試体を作製し、屋外暴露実験と模擬降雨を作用させる室内実験を行い、亜硝酸イオンの外部への溶出量と補修面内部への浸透量の関係を明らかにするとともに、補修方法が補修面での溶出・浸透に及ぼす影響について検討した。 亜硝酸イオンの溶脱の抑制には、亜硝酸イオンをペーストやモルタルに練り込んで被覆する補修方法や亜硝酸イオン含有溶液を塗布後にモルタルで被覆する方法が有効であること、イオンの溶出は1か月程度で収束することを明らかにした。また、全ての補修方法において各サイクルの亜硝酸イオン量は、排出基準で規定されている329ppmより小さな値を示すことを明らかにした。
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