本研究は,部品的構造要素における滑りや衝突に関する3次元を取り入れた三次元非線形構造詳細モデルを斜張橋を対象に開発するものである.大型橋梁のモデル化においては通常,実物大実験を行うことができない.そこで1989年から高密度地震モニタリングを実施している横浜ベイブリッジにおける過去の地震応答データを検証データと考えてモデルの信頼度を高める.なお,横浜ベイブリッジで計測された地震は,大きなものでは2011年3月11日東北地方太平洋沖地震の本震,余震から小さい地震まで含め,50以上の地震記録が得られており,世界でも類のない豊富な地震記録データベースとなっている.
|