本研究は加速度応答計測に基づく橋梁車両重量計測手法を構築した.コンクリート床版の活荷重応答は局所的な応答であるがゆえ,主構造と比較して応答周波数領域が高い.そのため,一般的な加速度計を用いても比較的精度良く記録できる周波数領域を対象として使用できる.加速度記録は2回の積分処理を経て変位応答記録へと変換される.このとき,数値のドリフトを避けるため,カルマンフィルタを適用した.カルマンフィルタをコントロールする3つのパラメータは,変位計を用いた床版のたわみ計測記録と最も近い結果となるパターンを用いた.加速度BWIMの結果,車両速度が比較的速くない状況において良好な重量算出が可能となった.
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