本研究は、海底下表層部に賦存するメタンハイドレート(以下,MHと記載)の海底地盤の安定性評価について検討することを目的とし、オホーツク海海底地盤調査によるMH賦存領域の確認に加え、MHが賦存することで想定される海底地すべりなどのリスクを検証するために、海底地盤を摸擬して室内力学試験や振動台を用いた加振試験を行った。 その結果、オホーツク海の海底地盤に見られるような土質構造をもつ場合には、ガス採取時や地震などに伴うMHの地盤内での分解がトリガーとなって間隙水圧が上昇し、陸域では起こり得ないような緩斜面でも地すべりが発生する可能性が示唆された。
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