SNSの一つであるTwitterの即時性に着目し,混雑に直面したユーザによって投稿されたテキスト(ツイート=言語情報)や写真(画像情報)を利用して,鉄道駅などの施設や鉄道路線上,道路上の混雑度をリアルタイムに把握することの可能性について検討した。 具体的には,東日本大震災発生前後(2011年3月11日14時00分~12日14時00分)に投稿された日本語ツイートを例に,混雑状況に言及したツイートの抽出方法や,群集混雑の時間推移と空間分布を把握する上での有用性を示すとともに,Webアンケート調査を実施することで,実際の混雑度と,混雑の程度を表す言語表現や行動選択との間の関係を明らかにした。
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