これまで障害者のグループホーム(GH)では,「地域」そのものの議論がなされていない。本研究では障害者グループホームの「地域」の構造を明らかにし,地域居住を促進する方法を検討することを目的とする。調査方法はGHへのアンケート,GH居住者へのアンケートならびに先進地域でのGH居住者へのインタビュー等である.これらの調査を通して、地域居住を促進するために以下の取組みが効果的であることを示した。 ①面的にグループホームを展開すること,②障害者の生活を支援する拠点を設けること,③徒歩圏に仕事場や様々な施設があること, ④単調な生活を避けるためにそれらを利用することを促すこと.
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