本研究は、特別支援学校の施設整備における実態や課題とその要因を分析し、障がい児者の防災対応能力向上に寄与するバリアフリーデザインに関する知見の提供を目的に、アンケート・聞き取り・実測・行動観察の各調査を実施した。その結果、施設での課題として、バリアフリー化やEV等の早期設置、便所の車椅子対応。ハード面の設計段階での整備が挙げられる。また、空間デザインでの課題として、わかりやすいランドマーク、視覚的な教育環境、用途制限のない空間の確保、車椅子でも使いやすい施設・整備が挙げられることが明らかになった。
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