(1)奈良県の過疎地域の医療福祉環境の実態を明らかにした。また、(2)過疎地域の集落における先進事例として、山梨県早川町の集落に着目し、地域内外の支援による高齢者の見守りのあり方を把握した。さらには、(1)(2)より、今後の過疎地域の高齢者の医療福祉、多職種連携、および見守りのあり方を提示した。高齢者の外出が重要であることから、今後外出機会をつくるには、近隣の医療福祉施設に勤務する理学療法士などの、医療介護専門職に加え、地域に住む潜在看護師などとの連携も重要であり、健康に関する行事を地域自治組織と共同で行うなどして、高齢者の外出機会を増やしていくことが重要であるといえる。
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