研究課題
若手研究(B)
本研究では、近代イタリアの都市拡張期におけるフィレンツェとローマにおいて、遷都の時期を境に都市改造及び都市拡張計画に伴う住居地区に建設されたヴィラ建築群が従来のパラッツォやヴィラといった住居形態からどのように変化していったのかを、現地調査と史料・文献の収集、精査、分析を行うことでその個々の住居形式と様式、住居群としての地区形成、既存の土地建物の転換と変容に着目して明らかにした。
都市史
本研究は、近代化における都市拡張においてヴィラとパラッツォいう既存の建築形態と既存の土地利用状況の変化に着目し、歴史的な都市・建築の近代化という視点をもっていることと、イギリスやフランスなどの近代化の先進技術を導入した国として日本との比較対象として有用となり得る点で、学術的・社会的意義があると考える。