省エネルギーのために、低磁気損失な軟磁性材料の開発が期待され、低消費電力化、高効率化および高速化が求められている。本研究が目指すように、優れた軟磁気特性と高飽和磁束密度が両立した軟磁性材料の研究開発は、非常に重要な研究課題である。 組成探索した総濃度86.3at.%の鉄およびコバルト元素を有するFe81.3CoxSi0.5B13.5-xP4Cu0.7合金系(x=3-6 at.%)において、少量のCo添加により、高飽和磁束密度(1.85 T)と低保磁力(<10 A/m)の両立が可能となった。変圧器やモータ等に用いられる磁心材料の超小型化や軟磁気特性による鉄損エネルギーの超低減化が可能となった。
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