炭素のCO2ガス化を触媒する複合酸化物を検討し、アルカリ土類含有ペロブスカイト酸化物が優れた活性を有することを見出した。組成を系統的に変化させて、その活性を評価したところ、BaSnO3やBaCeO3がBaTiO3やBaZrO3と比べて著しく高いガス化促進効果を示した。Sn系およびCe系のアルカリ土類含有ペロブスカイト酸化物触媒では、CO2-炭素-触媒の三相界面の“近傍”のミクロ領域において、触媒表面のBaが炭素とコンプレックスを形成するとともに、Ba上に吸着したCO2を活性化し、これによって、炭素のCO2ガス化を促進するものと考えられる。
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