溶融塩中で電析した液体金属Me(Me = Ca、Li、またはそれらの合金)を用いた、酸化物XOx-1(X = Ti、Zrなど還元が困難な元素)の直接熱還元において、酸化物とMeとの反応界面の制御は重要な要素である。溶融塩浴中のMeエマルジョン化現象を理解するために、Me-溶融塩界面の高速顕微鏡によるその場観察と多相系SPHモデルによる力学解析を実施した。不活性気泡流のみならず、電極界面付近での微小領域対流の影響が無視できないことが新たにわかった。本現象と制御された電位との相関を新たに見出し、これはコロイドMeの空間的な不均一性が、局所溶解性や界面張力分布形成に寄与する可能性を示唆した。
|