高温高圧条件の水-アルコール混合系は新規反応溶媒としての利用が期待される.本研究では,プロセスの開発・設計に必要となる高温高圧条件の密度・粘度データの測定を行った.これまでに当研究グループで開発した装置を改良し,350℃-40MPaまでの水-メタノール,水-エタノール,水-n-プロパノールの密度・粘度を高精度で測定することに成功した.また,測定した密度データを反映させた分子動力学計算を行い,密度・粘度を始めとするマクロ物性と,ミクロ物性との関係を明らかにした.さらに,Eyring理論に状態式および混合則を組み合わせることで,密度・粘度を高温高圧条件まで連続的に相関することに成功した.
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