メタノール合成反応は単流収率が低いといった課題がある。その解決策の一つとして膜反応器の適用が挙げられる。そこで本研究ではメタノール合成用膜反応器へのゼオライト膜の適用を目指し、膜の透過分離特性と吸着特性の相関を評価することを目的とした。ゼオライトの吸着特性は骨格構造中のSi/Alの比によって制御することができる。そのSi/Alの異なる膜を合成し、反応原料が共存する条件にて各分子の透過分離挙動を評価した結果、メタノールが膜に選択的に吸着することにより分離していることが明らかとなった。一方で分子サイズで分離していると考えられる系においてもSi/Alが影響する可能性を示唆する結果を得ることができた。
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