マイクロ化学プロセスは高付加価値品の製造に近年注目を集める。マイクロ空間内においてはモノ同士の接触効率に優れるため、多相系反応にこそマイクロリアクターの真価が発揮される。一方で複雑さも増し、本研究ではその普及に向けて明快な設計指針の提供を本研究の目的とした。気相と固体触媒相を分割した触媒壁反応器を用いて、分散型化学品生産の基礎反応であるメタン改質を対象に、反応速度と物質移動速度が反応性能に及ぼす影響を一般化して明らかにすることができた。この提案設計指針の一般性は、気-液-固体触媒反応系の机上計算でも妥当性が示唆された。
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