マイクロリアクタによる物質生産の実現に向けて,“処理量増大のための装置並列化法”や“安定運転のためのモニタリング手法”の開発が重要である。本研究では「閉塞監視機能を備えたマイクロ流体分配デバイスの設計」を目的とし,リアクタ並列数,閉塞数(単一or複数),流体分配構造,処理量,(圧力or流量)センサ数が与えられたとき,正常時に等流量分配を達成し,閉塞時に閉塞検出性能を最大化するように,流体分配装置の流路抵抗およびセンサ位置を導出する問題を組合せ最適化問題として定式化した。そして,その有効性を実験とシミュレーションの両面から検証した。
|