研究課題
若手研究(B)
マイクロバブルはラプラス圧の効果により液相に急速に溶解することが知られている。急速な溶解に伴い気泡周囲には高溶存気体濃度領域が形成されると予想できる。この急速なガス溶解を利用した結晶製造方法が提案されているが、マイクロバブルの溶解速度や気泡周囲の溶存気体の濃度分布を正確に予測する方法はまだ存在しない。本研究では、界面活性剤が存在する条件での静止流体中でのマイクロバブル溶解速度予測モデルを提案した。
化学工学、流体工学、混相流
マイクロバブル溶解を利用した晶析は、気泡周囲に形成される高溶存気体濃度領域を利用するため、希薄溶液からの結晶製造が可能、また結晶個数の制御が可能になると期待され、医薬品など高付加価値な製品の製造に有用であると考えられる。本研究では、種々の界面活性剤が吸着したマイクロバブルの溶解速度を予測可能にしたため、化学産業や医療分野における様々な物質の高効率な製造プロセス設計に利用できると期待される。