可視光に応答する光触媒の合成に関する研究が精力的に行われている.これまで,申請者らは,Auナノ粒子の表面プラズモン共鳴(SPR)を利用した光触媒反応を実施した.本研究ではAuに対し,異種元素(AgやCu)を複合することで光学特性制御および応答波長制御を検討した.550 nm付近に吸収トップを示すAu粒子に対し,Agを導入することで短波長化,Cuを導入することで長波長化が起こり,それぞれ420 nm,620 nmまで光学特性が変化した.また,それぞれの材料が有機化合物の無機化反応や有機化合物の選択酸化反応に活性を示した.
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